若宮遺跡の瓦 鄯

先週 平瓦(女瓦)の瓦当(がとう)に唐草模様がある布目瓦が初めて採取されました。


今日 午後3時に 今度はこれに対をなす「六葉単弁蓮華文軒丸瓦」が表層採取されました。

716年に天武天皇朝は高句麗の若光王に「高麗王」の称号を与え 地方に散らばる高句麗の渡来人1799人をこの地に集結させ高麗郡を置きました。そして女影寺を創建し その金堂(本堂)級の建造物に 朝廷の威信を賭けこの瓦を施工したのです。
この若宮遺跡は市の最重要遺跡で これまで37回も発掘調査を重ねてきました。その3回目と7回目の2回だけこの瓦が出土しています。8点程しかありません。何十年ぶりかに 久しぶりに採取されました。しかも表層での採取はごく希のことです。

お祝いをせねばなりませんね。


直径160mmの四分の一部分 蓮の花(六弁)をデザインしております。
奈良時代(およそ1300年前)
教育委員会の見解ではこの遺跡から南比企丘陵窯郡の製品は出土していない としていますがこの遺物の材質は正に南比企丘陵の特徴である「白色針条物質(海綿体化石)」が確認される。