三澤さんとウッド・ベース

島村楽器のお題「楽器に関する思い出」
三澤さんは定年まで勤め上げて次の人生に移るに際して ある思いがあり挑戦することを決意したのです。
それは学生時代に弾いた「ウッド・ベース]を再び演奏するというものでした。市内のギター・アンサンブルとマンドリン・クラブとの二つのグループに加入し今やリーダー的な存在になっています。
昨年の暮れに催されたコンサートでメンバーたちが次々とソロを聴かせる中
三澤さんだけがやらなかった。その後顔を合わせればその話題になる。「ウッド・ベースのソロの曲が無いんだ。」とボソッと三澤さん。
そうか無いのか。「じゃあ 創ればいいんだ。」と私。
かくして久し振りに五線紙と格闘の日々。エリック・サティから2曲を編曲をしている。

テクニック的に三歩上を行く編曲で創る。
泣いてせがまれても せいぜい一歩上までしか譲歩しない。
三澤さんに「ウッド・ベース」と共に 胸いっぱいの幸せな思い出を差し上げたいから。