終わらない夏

今週のお題「2011年、夏の思い出」
間も無く今年の夏も三分の二が経過する。今年は年初から「寺物」付いている。半年「板碑」に係りっきりだった。それを曲りなりにも「調査報告書」なるものを上稿した。間髪いれず高麗郡の群寺「女影寺(廃寺)」の調査に入った。8月の酷暑には外回りを控えるよう市の教育委員会の申し出を守り 関連で坂戸市の「勝呂寺(廃寺)」の書類を検討に入りました。9月に坂戸市教育委員会と打ち合わせに入る予定が立ち その前に現場を観て置きたかったので 昨日は朝から出かけた。

発掘は完了し柱位置をコンクリートで示していた。思ったより小規模だ。瓦を観ると金堂と思われます。

坂戸市の見解では680年前後の創建とされています。壬申の乱から10年後 天武天皇の中期から末期 盛んに寺院が建てられ仏教が国策になっていた時代です。

ただ出土した瓦は大宰府大野城系のように見えます。後々検討事項の中心になるでしょう。
3時間ほど付近の表採可能な地域を調査し布目瓦など100点を越える異物を採取しました。
分析に少し時間を頂きますが 分布調査がなされていない状況に驚きを隠せません。長方200mmを超える布目瓦が平気で露出している様は余り経験がありません。