導師の影

坂戸市にも大板碑があります。観に行きましょう。
浅羽と言う所です。


造立が 応長二年(北朝年号 四本木は南朝年号の正和) 1312年ですから四本木より二年前です。全高2310mmですから350mm小さい つまりひと回り小型になります。
表記面が一段削っていて低くなっているのも特徴です。主尊のキリクや蓮華座のデザインは少し違いがありますが レイアウトは全く同じです。

この時代に導師の存在が窺われます。布教の一環として結衆を促されたり 石工にも細かな指導の痕跡があります。
「成円」という名の導師の影がちらほらしています。

しっかりした台石も残っています。