雨の日はミュージアムへ

今週のお題「雨の日の楽しみ方」
今日はたまたま晴れましたが 雨でもミュージアムに行く予定でした。
写楽展」(東京国立博物館平成館6月12日まで)です。


今日も混雑していました。

耳寄り情報をひとつ。
100番「三代目市川八百蔵の不破の伴左衛門重勝と三代目坂田半五郎の子そだて観音坊」

立ち役が観音坊ですがその着物は淡いクリーム色の無地ですね 実は「空刷り」という技法が使われていまして 三重の菱と菊の大輪が浮き彫りされております。これは木版に柄を凹凸で彫り 色使わずにバレンで強めに刷る技法です。高度の撮影でもここまでは再現することは現在 出来ませんので図版では解りません。本物を具に観るしかありません。東京博物館蔵の保存状態の良好なものの展示で僅かに窺い知る事になります。渓斎英泉が効果的に使用する技法です。女性の半襟の表現などに用いました。英泉は若き日に北斎のところに居候したことがあり 意識的に用いた形跡があります。英泉のコレクションは松井英男博士(元杏林大学医学部教授)が有名で 博士は小石川に美術館(浮世絵)を運営しておられます。富坂下交差点際にある礫川浮世絵美術館です。可愛い美術館ですが内容は充実しています。


午後は元浅草にある誓教寺にある 葛飾北斎の墓参をしました。


蝋燭に火を点し焼香し展覧会の報告をいたしました。本多住職と「写楽展」と 北斎34〜5歳の時の“写楽”出現に関し話題を掘り下げました。


帰ってから ふと気がついた。
特別展で素晴らしい「写楽展」なのに 外国人にひとりも出会わなかった。
誰もいないの?
写楽展」sharaku2011.jp/
「礫川浮世絵美術館」http://homepage2.nifty.com/