2001:a space odyssey

「五つ星ムービーを見直そう」Vol.02(前編)
「2001年宇宙の旅」

「語り草になるような、いいSF映画」のアイデアはないかと彼が書いてきた手紙から、すべては始まった。
とアーサー.C.クラークは 続く「2010年宇宙の旅」に記している。「彼」とは 勿論 スタンリー・キューブリックである。PROからすればキューブリックは「ひかり」の捉え方に特徴を持った製作者だと思う。
1968年の公開である。その年のオスカー「特殊視覚効果賞」を受賞した。
アポロ11号の月面着陸が翌年の1969年である。手塚治虫が「美術担当」のオファーを承諾していたらどんなことになったろうと想像しながら全編の画面に食い入って視線を走らせる。今でも。


*「ヒトサル」のメイクはキューブリックもクラークも相当気を入れたとみえてオスカー当確の自信があったと見える。
後の「猿の惑星」が受賞した時「あれはメイクじゃなくて本物と思ったのではないか?」とコメントしている。

スペースシャトルの運行は当時の世界的航空会社パンナムが担当している。1991年に破綻して今はないが 誰もが知る懐かしいマークをそこここで見る。私にも縁の深い航空会社だった。それにしても惜しい航空会社を失ったものだ。


*勿論コンピューターの時代に入っていた。IBMが協力していた しかし「HAL9000」が人間を殺める流れにエンブレムを全て取り去った。それでも2箇所に残った。
一ヶ所がスペースシャトルの計器盤  こちらは多くの方がみつけられました。

もう一箇所は余り知られておりませんがディスカバリー乗員の腕にあるボタンの操作盤上部にある。
ここです。

*何処にでも「重箱の住みつつ貴族」は居られるらしい。(重箱の隅 突き族)
宇宙ステーションから月に向かうエアリーズ号(これも機体にマークは無いがパンナムの運行)に関して やかましいことがあるらしい。「タッチダウンに12時間も掛かっている」とのたまわる。次の事を言うらしい。


ステーションに降下中の時の地球は左側が昼 タッチダウン間近になると地球の右側が昼 つまりタッチダウンに12時間経過したことになってしまう。
「ご指摘の通り12時間かけてタッチダウンいたしました。」とはならないけれど。

キューブリックが1シーンの出演場面がある。クラビゥス基地で「モノリス」発掘現場調査に宇宙カメラを持ちクルーに加わっている。スナップ撮影と 記念集合写真を撮影する。考えて見ればこの種の撮影は第三者に任せることが多いわけですね。
宇宙カメラの構造や操作に興味は尽きない。

*「クイズ」をひとつ
宇宙ステーションからヘイウッド・フロイド博士が自宅にTV電話をします。地球側でTV電話に出た娘さんは誰が演じているでしょうか。(ヒント:問題中にキィワードが隠されております。かなりの有名人です。)


皆様が考慮中に後編を用意いたします。後編はクラビゥス基地から18ヵ月後 ジュピター探査にデスカバリーで「テイクオフ」。