注目の「新美術館」


坂戸市にある城西大学箱根駅伝での活躍で全国に知られるようになりました。城西大学創始者は昭和の銘大蔵大臣の故水田三喜男氏です。水田三喜男氏は安房の旧家の出で政界での活躍に加え「浮世絵のコレクター」としても名を馳せました。コレクションは特定の作家に偏らず広範な領域にわたり美術史の観点からも重要視されております。時折展示され殆ど観賞させていただきました。この大学は城西国際大学が姉妹校にあり千葉県東金市にございます。そちらには既に「水田美術館」もあり展覧会も行われておりました。今年城西大学が創立45周年を迎えキャンパスに「仮称・水田記念美術館」を建造し11月末に完成いたします。その直前におじゃまして概要を見学させていただきました。工事中のことですのでPHOTOは遠慮願いたいとの大学側の要望ですのでUPできませんが なかなか新しい考え方が盛り込まれた好感と期待に溢れた美術館です。


■【あずき・ちしき】
水田コレクションの概要
写楽:「嵐龍蔵の金貸石部金吉」「二代目瀬川富三郎の大岸蔵人の妻やどり木」など
北斎:「詩哥写真鏡 春道のつらき  少年行」 絹本着色「化粧美人」など
歌麿:「橋下の釣」  「針仕事」など
清長:「風俗東之錦 凧の糸」など 二代目も
春章:「二代目市川八百蔵・・・」など
その他 栄之(えいし) 英山 等々

■浮世絵の美術館は主に展示品が「浮世絵」ですので(あたりまえですが)特別に配慮が必要です。「浮世絵」に使われる絵の具が染料ですから自然光などによる「退色」に神経を使うのです。
展示室を完全遮蔽し影響のない可視光のみで展示し観賞します。

□「水田記念美術館」の名称ですが 既に「水田美術館」が西城国際大学にあり 混同しやすいので変更したほうがよいと思います。「MIKIO MEMORIAL MUSEUM」とか「三喜男美術館」とかね。


水田美術館URL
http://www.josai.ac.jp/~museum/index.html