飯能市郷土館


シンプルにすっきりしたエントランスはこの郷土館の全てを語っている。
「ちいさな発見 新たな出会い 大きな喜び」
この三つがスローガン いやマニフェストかも知れません。マニフェストと言っても何処かの国の政権党のものとは大違いです。

この近年に発行された三冊の小冊子 この三冊を近隣の教育委員会に見せて歩きました。何処も決まって「見たよ!」と言う態で接してきました。では中身を見てみますか?

縄文土器の作り方が説明されています。粘土を輪積みすことの実演PHOTOまで撮影して 遺物の「3Dジグソウパズル」紛いの復元まで一挙に理解できるように説明しております。それが解りやすく「やさしい」言葉で。
もっとご覧になりますか?

土器の装飾に方法が解説されています。漢字には極力「ルビ」を振って。
この「ルビ」はお叱りを受けるそうです。心無い「物知りげな大人」や「印刷業者」から。
しかし考古学はやたらに小難しい読み方があり テクニカルタームが現存して生きております。
例えば「石斧」です。「せきふ」と読みます。「いしおの」ではないのですよ これが ねっ!「石槍」も「せきそう」 「耳栓」も「じせん」と読むのです。変換にありませんよね。

イラストの理解するためには必須です。多用しておりますね。
何より文体です。話し言葉で書いています。館長に「小学生に向いていますよ」と申し上げたら 頭をかきながら「残念ですが この前 中学生に むずかしい といわれた。もっと考えないと・・・」と仰っていました。きっと幼稚園程度の中学生も居るんですよ。ねっ!

今回の企画展は「戦前のくらし」でした。
常設展は展示品のレベルが凄い!




近代まで全て一級品が並びます。これは重要なことなのです。観る者に「感動」があります。
川越市 毛呂山町とならんで非常に取り組みに真剣さが伝わります。