立春

豆まきも大切な行事ですが この日をさかいに「香」を変えます。といっても「お線香」ですが。 「櫻花」というものですが大体「櫻」の花の香りを記憶していません。が 櫻の葉は「記憶」などとはいえないくらい むしろ染み付いているかも知れません。このお線香は櫻の葉を控えた香りです。さりげなさもあってとても好感を持てるいい香りです。「秋の彼岸」までのお付き合いですが 毎朝がちょっと楽しくなるんですね。「秋の彼岸」からの「白檀」は直ぐに慣れてしまうのか 嬉しさが長続きしないように思います。今朝から楽しさが一つ増えたわけです。

お仏壇のPHOTOを載せるわけに行きませんので 別に移動して撮りました。


「櫻の葉」は和菓子「櫻餅」に使用されます。個人的にそのNo.1は「長命寺の櫻もち」です。最近はクルマを使いませんので浅草に居れば 吾妻橋の一本川上の櫻橋を渡ります。X字になった橋です。水戸藩下屋敷(墨田公園)は少し南にあります。墨提通りを北に向かえば店に到着しますから浅草にお出での折はどうぞ足を伸ばしてください。それだけの価値はあります。ただし花見時は人で溢れますからお控えください。普段でも午後三時を過ぎた頃合を狙ってください。店に数人のお客ぐらいに入るのがコツです。余り遅いと売り切れますよ。その時間を狙ってぶらぶら道行きを楽しむのです。「長命寺の櫻もち」は大きい櫻の葉を二枚使います。上下に併せ間に餡を包んだ餅が入ります。

櫻の葉を食べるかどうかなど気にせず 食べたかったら食べれば良いし 一枚だけ食べるのも良いし 私のように食べずに櫻の葉の香りで食べるのも良いでしょう。
この葉は大島櫻の葉です。師の別荘(アトリエでしたが)が伊豆山にあり 周りはこの大島櫻で畑で和菓子用の葉を生産しておりました。「長命寺の櫻もち」さんは同じ伊豆半島の松崎産らしい。
私はしませんでしたが はしごをしたい方は「長命寺」から墨提通りを更に北へ向かえば「言問団子」がございます。
TBSの外山恵理アナウンサーのご実家です。