新たな発掘調査の開発を。


巾着田の北縁を東西に走る県道を挟んで「旧新井家住宅」があり その後ろは小高い丘になっている。全体が「上ノ原遺跡」で 市が大金を叩いて買い取った。丘の上は公園にすると言う愚策が進行中で 遺跡の発掘調査が慣例通り開始された。行政が行う「遺跡発掘調査」の殆どは便宜的でおざなりなものと言われても仕方が無い。はっきり申し上げて破壊行為なのです。この市には遺跡では無い所を捜す方が難しいと言われるほどの状況です。豊穣な文化遺産の上に立地しております。しかしそれを展示し一般に公開する施設を持っていません。周囲を見渡してもこの市だけです。その上 国家レベルで重要な遺物の数点は紛失中という体たらくなのです。その数点を検証に私はこの地に移住しました。「ある」と当時ははっきり返答がありました。移住していざとなると「貸し出し中なので暫くお待ちください」との返事。ぬらりくらりの対応が続き 《実は紛失》と判明したのは5年後です。
私は「考古学」の専門家ではありませんが こうなれば頼るは自分しかなくなりました。そして「白い視線」を受けながら分布調査なるものを開始しました。 堤博士 石井博士はじめ周囲の文化財の担当の方々のご教示を受けながら。
話を戻しましょう。仮に将来 ここに博物館なり資料館なりを設備する事になった場合 「上ノ原遺跡」は大掛かりな縄文時代から続く集落がありますから それを保存展示して一連の史料とする素晴らしいく貴重な施設が出来上がります。
「破壊」ではない発掘調査を是非お願いしたい。言い訳せずに。




掘っ立て柱や炉などの跡が既に多く見つかっているようです。市民に「現地見学会」や「生徒さんへの現地説明見学会」など開かれた発掘を望みます。