おたかの道・真姿の池・湧水群




武蔵国 国分寺遺跡は「お鷹の道」「真姿の池」と隣り合わせにある。国分寺崖線から溢れる湧水も立地の条件の一つであったのだろう。「おたかの道」は江戸期 尾張徳川家の鷹狩り場であったのに由来する。湧水はひたすら野川に向け流れる。その側道になっていて人々の清々しい遊歩道となっている。



嘉祥元年(848年)玉造小町(絶世の美女であった)が重い病になり薬師如来にすがって祈ると 童が現れ「美しい池の水で清めるよう」伝えた。小町は言われるままに身体を洗うとたちまち治癒したという。この伝承から小町を祀って「真姿の池」と呼ばれるようになった。




やがて多摩川に注ぐ野川の源流がこの湧水です。旧石器時代の35000年前から人類の生活した形跡が残っています。遠方から名水として現在も汲みに通う方もおります。生活用水として流域の人々の役に立ってきた湧水です。

それでは 「武蔵国分寺跡資料館」に歩を進めましょう。