雪解雫(ゆきげずく)

私には俳句の師匠がおられる。俳号を「恒月(こうげつ)」を名乗る。NHKは俳句・短歌に熱心でEテレなどでいろいろと講座を放送している。その中にNHK学園が主催する「NHK全国俳句大会」がある。毎年1回2月頃一時間の番組になっている。勿論 短歌にも同じようにある。


      「 釈尊の 細指立てて 花曇 」


今回「佳作」の栄誉を戴きました。
師はこれで4度目です。「秀作」が2回 そして「佳作」が2回 合計4回目です。
「入選」は覚えていません。師は「入選」は話をしません。師は「特選」を常に狙っているのです。

今回の「平成23年度NHK全国俳句大会」は一般の部で44、617句の応募が寄せられました。《題目「立」の部 自由作の部 併せて》  その中から「特選」は18句です。実に「0.04%」です。次の賞が「秀作」そして「佳作」 「入選」の順です。 非常に狭き門には違いありません。10年以上も入選一つしたことがない方が わんさといる状況です。


しかし師はこの大会で入賞する句や 句会で取られる句は「自分の本当の句」ではないと言い切ります。「それはそのように曲げている」といいます。いずれも「選者」が存在して それ様に「曲げて」いると。
そう 師の俳句は「柔軟」そのものなのです。【自分らしい俳句】詠みに照準を充てたらしいのです。恒月師には「師」がおられます。毎月「五句」をつくり 添削していただいております。先月2月に詠んだその「五句」の内の一句が

      「 拝む背に 掠める堂の 雪解雫 」

師の師からの添削と私の推敲と恒月師の推敲をまもなく併せて検討します。
私の推敲は

      「 雪解雫 拝む心に 響き沁む 

です。
いつものように激論が飛び交うでしょうか?