春の流鏑馬



「出雲伊波比(いわい)神社」(毛呂山町)の伝統の春の流鏑馬は秋のそれとは性格が異なる。春は乗り子を中心にした儀式的な意味合いが強く 秋は武芸を披露して奉納する武蔵武士の姿を彷彿とさせます。的を射る「願的(がんまとう)」は一度です。
一度だけの「願的」は見事ど真ん中を射ました。が 突然のハプニングが・・・・的を射る音が大きくて それに驚いた祭馬(さいば)が驚いて暴れだしました。周りの押さえと懸命な宥めがかろうじて事なきを得ましたが 一事はどうなる事かと。気が付いたらシャッターを切ることをそっちのけで 私も馬を宥めに馬場に飛び込んでいました。あほやね。
だからストロボは絶対に使わない紳士協定が厳然とあります。
今年の「春」は長瀬一区の当番です(14年に一度の割りで回ります)。春の祭馬は一頭のみ。「乗り子」は6歳の カイくん。落ち着いて利発さを随所に発揮しておりました。「春」は両親も正装で参加します。

13:30 「ホイホイ行列」が神社下に到着

秋には無い「オカイドリ」。これは打掛の別名「掻取(かいどり)」を真竹につるして乗り子の従います。

母親を現しているとの説があります。
秋と同様 神社下での「漱ぎ(くちすすぎ)」「爪きり」 鳥居前の「お祓い」「馬見せ」と一通りの儀式を行います。

そして拝殿に昇り宮司の儀式を受けます。

「乗り子」カイ君も緊張から解放され 一瞬 普通の男の子に戻ります。 



祭列を再び整え的宿(まとうじゅく)へ向け「ホイホイ行列」で還り「春の流鏑馬」は一応無事に終了しました。
今年はよい事が多いはず?

【埼玉県指定無形民族文化財