「紅の浅羽野」−万葉歌碑−


「紅(くれない)の浅葉の野らに刈る草(かや・萱)の束(つか)の間(あいだ)も吾を忘らすな」
巻十一 2763
男性の歌だろうか 女性の歌だろうか 少なくとも身分の差があるようだ。若さと生命力に溢れている。「浅羽」が「浅葉」の文字が使われている。


歌碑のほかに巻十二 2863にもある。
「浅羽野に立ち神さぶる菅(すが)の根のねもころ誰ゆえ吾が恋なくに」
「和名抄」にも “入間郡『麻羽』”の名が記されている。
古墳があり 周りは遺跡が広がる。
ここから北東に5km内外の地に勝呂寺がある。
当時 大きな勢力を持った豪族が一大集落か荘園を形成していたのではないでしょうか。