「白幡遺跡」−2

採取した遺物を分析しているうちに 以前採取した遺物との関連などを作業する必要が出ました。作業を終了したものから順にUP致しますが 一部づつになりますので遺跡の周囲からご紹介いたしましょう。

「白幡遺跡」の南にある「花蔵寺(けぞうじ)」です。M家が江戸初期に諏訪から移住後に創建したらしい。

現在 住職はおらず 聖天院からお出でになっています。

近在にお住まいの家々が檀家となっております。

白幡神社」は250m北にあり鎌倉時代の創建とされます。

中央の建物の中に「拝殿」があります。
宮司は居られませんで 野々宮神社の野々宮宮司が担当しておられましたがこの度 ご高齢になられたために他の神社に替わったようです。

掘り井戸が現在も残り

参道に掛かる橋も格式が高い様式です。

「花蔵寺」裏に広がるここが中心地 様々な石器 黒曜石の石器 土器 須恵器など表層採取は多岐に渡ります。ひとつひとつUP致しましょう。

キィーワードは「透明度」です。石鏃(せきぞく)です。問題は材質。大体「チャート」とお答えになります。石鏃とは弓矢の矢の先端部です。
こちらは黒曜石です。

正確に名称は標記せねばなりません。「有頚石鏃(ゆうけいせきぞく)」です。まるでジュエリーの世界です。ジュエリーといえば これはおそらく「玉(ぎょく)」でしょう。

私が磨いた訳ではありません。自然なぬめるようなテリは長い年月がこのようにさせるものなのです。人工では出来ません。常陸の多賀山系が産地と目星をつけました。