御師岩(おしいわ)


説明書きにあるいくつかを調べましたので その結果を記します。
①「下浅間の山中の美音の滝」
現在「下浅間」という地名は小字名も通称名も存在しない。浅間神社の「下」の地域で言えば北に500mの地点 紫籐家の邸宅前に3m落差の小さな滝があるが修験道が身を清めた経緯は不明。ご紹介した三つの滝は何れも候補だが全て西の方向にあり「下」の位置ではないが確かに「美音」を発する。「宿谷の滝」は1.5km西にある。標高は高いので「下」に疑問が出る。「滝沢の滝」は西南1.35kmの位置にある。やはり標高は高い。「五常の滝」は西南3.1kmにあるが標高は一番高い。3滝とも身を清めるには相応しい滝だが 富士山のすぐ近くにある小さな滝が案外ピンポン!なのかも知れない。
②「金剛寺・空洞・白蛇」
金剛寺は東南東1kmに現存するし「渕」もある。「空洞」は現存しないがあった可能性は否定できない。「白蛇」は現存を確認できない。
③「岩の上で足踏みすると不思議な音色・・・」
御師岩は家一軒もあるかと思わせるほど大きい岩で 上で足踏みしようが飛び跳ねようが緩むことは無いしカタリとも音が出ることも無い。が 修行を積めば解らないように思う。「不思議な音色」とは物理的なものではないと思う。

下の山道から撮ったが28mmレンズでは1枚に収まらない。

これが御師岩の上です。

御師岩のまわりには「下浅間社」も祀られ

なにより「神姥翁」が祀られているのがいい。「かみ・ばば・じじ」の名前がいいですね。
古代から綿々と受け継がれた人々の「霊場」であったのでしょう。