だ〜〜れ・だ?


九万八千神社境内の斜面を点々と7つも8つも巣穴(?)らしきものを掘ったぞ!

入り口が400mmもあるものや奥行きもどれほどか それこそ計り知れないものまである。
80m南に斜面があり 畑になっているがそこに無数の可愛い足跡が残っていた。

タヌ公だ。子供も一緒のようですね。5〜7匹の一家族かもしれない。
月夜には神社で「ハラづつみ」のライヴでも?アレはお寺に決まっているが 長寿寺に行くのにここに足跡が残った?
エヘッ!  考え過ぎですね。
実はこの巣作りがこんな副産物が生じたのだ。


掘った土を掻き出した中に石器や土器の破片が混じっていました。神社の境内を江戸期に造成した折 「上ノ原遺跡」の土を使っています。そのために斜面には多くの石器や土器が埋まっています。ちょうど一年前にこの斜面の表層をさぐり 数多くの貴重な異物を採取していますが 教育委員会が「好ましくない」との判断を下したため中断したのでした。理由が判然としませんが また折を見て続行しますがね。それはさておき 採取された遺物はこれです。

沈線のみを大きなR(円弧)で大胆にバランスしてヘラで平滑に仕上げています。焔の跡が残りますからナベのような使用したのでしょう。上部を朝顔のように開きのある400〜500mmの高さを持つ土器でしょう。縄文はありませんが縄文時代後期に入る土器だと考えます。阿玉台式土器に分類されるでしょう。

径約100mmの土器の底部から側面立ち上がり部で 永年使用された磨耗があります。胎土は縄文中期と思われます。


石器です。2点は石皿と判断します。この遺跡は石皿の300mm程度の大きなものが出ます。上はその一部分です。
下の中央の小さな窪みは傷ではありません。使用痕です。

その他合計27点 内4点は慎重な分析の後ではないと公表できないレベルのものを含みます。