四強出揃う

NHK杯「囲碁」が大詰めを迎えた。
いよいよ3月4日(日)から準決勝が行われる。

3月 4日(日)12:15〜14:00Eテレ
準決勝 羽根直樹碁聖---張 栩 棋聖

3月11日(日)      〃
準決勝 結城 聡九段---高尾紳路九段

そして それぞれの勝者が
3月18日(日)決勝戦がおこなわれ第59回NHK杯選手権者が決定します。一年間の戦いの大団円を迎えます。
現在 棋聖戦が行われている最中です。張栩棋聖高尾紳路九段が挑戦しており 5戦まで進み3−2で棋聖がリードしました。ほぼ互角の戦いといえましょう。高尾紳路九段が有利といわれた戦前の予想を覆す張栩棋聖の踏ん張りがありました。過去の優勝経験からは張栩棋聖が3回 結城 聡九段が2回 羽根直樹碁聖が1回です。高尾紳路九段が優勝すれば初優勝ということになります。日本棋院四天王の一角に関西棋院の結城 聡九段が割り込んだという構図です。
NHK杯は「早碁」という特殊な戦いです。一戦を105分で放送しようという枠があるためのルールつくりをしているからで 1手30秒内で打ちます。考慮時間は1分の10回しかありません。この考慮時間の配分によって勝負が分かれることもしばしばです。準決勝に残った4人はその時間配分にも行き届いた方々です。
本命は切れ味鋭い「張 栩 棋聖」です。ダークホースは文字通り「高尾紳路九段」です。
何事もなければ「羽根直樹碁聖」でしょう。実に穏やかでムラのない 落ち着いた囲碁を打ちます。
私は国際感覚を持ち読みの効いた囲碁結城聡九段を応援しましょう。