今月の「縄文土器」

3月は「赤漆注口土器(Spouted pot in red lacuer)」北海道野田生(のだおい)1遺跡(八雲町)です。



この土器は縄文時代後期のもので 住居跡の床面からほぼ完全な形ではっけんされました。形状はダルマ形をしており 全体には水銀朱による赤彩が施されています。表面に描かれた模様は「微隆起線」と呼ばれ みみず腫れのように粘土紐を細く浮き出す高度な技法が用いられています。造形的にも優れ とても貴重な土器です。


ジョウーモネスクジャパン 発行 縄文土器2012カレンダーより。