葛貫村の遅い春

今年の「春」は“はるいちばん”の風の吹かない「春」を迎えました。本日は春分の日です。関東の日の出は05:45 例年通りです。12時間後にきっちり日が沈みます。我々仏事に関わった者には「彼岸」という大切な一日を迎えました。私達は須らく人類をはじめ生けるもの全てのご先祖様と現世に生きるものの供養に勤しみます。皆様も心あらばせめてご自身の先祖様 袖触れ合った方々の平安を祈願いたしましょう。

「大寺廃寺遺跡」は昔 葛貫村(つづらぬき・むら)である。
お彼岸の今日 例年ならとっくに散っている筈の「河津櫻」が昨日やっと一輪 二輪咲き始めた。

こうなれば もう満開になるにはそれほどの時間は要らない。

櫻が7本並んでいる。河津櫻のほか 勿論ソメイヨシノもある。枝垂れ櫻も2本ある。それが次々と花開く。
櫻の先が宿谷川の流域です。暗く写っていますのは深い谷だからです。

宿谷川は暴れ川で 今では10mも下を流れている。削りに削って流面が下がった。古代は地表すれすれの流れでした。この切り立った10mの崖に一本の通路があります。宿谷川を伝ってここから登る猪などの通り道です。

壁のような面を一気に登り畑に出ます。

この足跡は猪です。しかもかなり大型の。

猪が掘った後です。ミミズやモグラを食べるそうです。狸もハクビシンも 最近は鹿も来るそうです。

今月目出度く(?)定年を迎える図書館長の厳父様です。畑仕事中にお邪魔してしまいましたが 日長 小一時間 四方山話にハナを咲かせました。ひと足お先に。